錦繍の秋山郷と奥志賀高原の紅葉を尋ねる 1 


各地の紅葉を求めての旅のプランが旅行会社から、たくさん出されるようになった。そんな中に「錦秋の秋山郷と奥志賀高原の紅葉」と題した1泊のツアーがあると知って、かねがね秋山郷には一度足を運んでみたいと思っていたので参加した。年配者ばかりの20余名、長野新幹線を長野で降りて、そこからはマイクロバスに乗り込んで出発。


幸いお天気にも恵まれて、須坂長野I.Cから上信越道を広がる林檎畑を見ながら信州中野まで通り、292号線を志賀高原に向かって登っていく。
 

一沼。丸池などの沼、あちこちに点在するスキー場、リフト、ホテルなどを横目に、見ながら登っていく。
木々は登って行くに従って、鮮やかになっていくが。


渋峠。横手山と白根山の間を通る標高2172mの峠。全国の国道でも最も標高が高い地点。ここでバスを降り、送迎バスに乗り換えて山を登る。
 

横手山山頂。標高2,307m。NTT無線中継所があったが、今はアンテナはない。ここは中央分水界だそうだ。


山頂ヒュッテレストラン「雲の上のパン屋さん」
平地と違い営業はさぞ大変だろうが、売り切れになるほど大好評とか。
 

「ボルシチセット」これにリンゴジュースがセット。
2300mの高所で焼いたパンと思うと、味は格別に感じた。人生初のボルシチもうまかった。


山頂展望台からの眺望。天気がいいと御嶽山や佐渡島まで見えるというが、残念ながらこの雲が遮って見えない。
 

蓮池。ダケカンバ、ナナカマドなどの紅葉を楽しんでいる。志賀高原の中心でバスターミナルになっており、ここからロープウェイも伸びている。


県道502号奥志賀公園栄線。蓮池から県道471号で奥志賀高原を通り、県道502号奥志賀公園栄線
で秋山郷に向かう。舗装はされているが、大型バスは通れないし、所々は乗用車でもすれ違えない。
 

奥志賀渓谷の雑魚川。曲がりくねった細い道で車のすれ違いに、停まったり戻ったり。「岩盤を流れ下る錦繍に彩られた名渓」というが、乗客も大変。11月から6月までは閉鎖。


雑魚川に沿って下ってくると中津川に流れこむ。そこが切明温泉。橋の上もすれ違いはできない。
 

中津川。群馬県の野反湖から流れ下って、下流の新潟県津南町で信濃川に流れ込む。


山道? でもこの道が宿への一本道。
 

道の先の木造の建物が、秋山郷最奥の温泉切明温泉。「雪あかり」 長野県最奥の栄村の最奥。


15室、52名収容。昨年まで冬期休業だったが今年から年間営業のよし。積雪は2mほどだそうだ。   日本秘湯を守る会の宿
 

ロビーには大きな薪ストーブが炎をあげて客を迎えてくれる。新鮮なイワナ、山菜、キノコなど季節の食材とうまい地酒でもてなしてくれた。


中津川に向かう露天風呂。カルシウム・ナトリウム塩化物・硫黄塩泉。源泉掛け流し。54度で加水しないと入れない。
 

宿から徒歩5分の「切明露天風呂」河原をスコップで掘って、川の水で温度を調節して入る。出ると寒そうで足湯だけで我慢した。


部屋からも対岸の色づいた山々を眺めることができる。黄色は橡の木だと宿の人が教えてくれた。
 

中津川も、雨が降ると川幅いっぱいの流れに変わるとか。↑の露天風呂も勿論濁流の中。
つづき 
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