節分草と座禅草を見に

座禅草が花盛りだという情報を得て、久しぶりに晴天にも恵まれたし、時には車も動かさないとバッテリーが上がってしまうので、先日出かけてみました。所は日光山地南端の山懐、栃木県佐野市の木浦原。そこへ辿り着く前に、節分草を見て、蕎麦屋にも寄りました。


佐野市の市街を通り抜けて、秋山川に沿って、日光山地の懐に登っておく。


梅かと思ったら、なんと桜が咲いていた。花は染井吉野より小降りで色も淡い。


ここは小学校の廃校跡。その校庭の隅に今なお咲いている。土地の人に聞いたら「寒桜」と教えてくれた。


桜の裏山が「山野草の地」として、節分草、カタクリ、彼岸花のなどを地域の人が保護しているそうだ。


雑木林の斜面に、石灰岩質を好む節分草が花盛り。年配のご婦人カメラマンが数人三脚を立てていた。



花はどれも小振りで、色も白っぽい花が多い。白い花びらのような部分は萼で、花弁は中心の黄色の部分とのこと、へえ。


遠くに石灰岩採掘ですっかり削り取られた山を背景に、梅の古木も花盛り。


農家の住宅そのままの、近県に評判の蕎麦屋「かみやま」で蕎麦の昼食。美味い! 山盛りの野菜天ぷらも美味しかった。 


川に沿って車とすれ違うのも冷や冷やの林道を更にのぼっていく。マイクロバスとやっとすれ違った。


有刺鉄線で囲んだ一画。落ち葉の積もった杉木立の根元に湧き水が滲み流れている。ここが座禅草の保護区。


座禅草。10cmほどの覆いの部分は仏焔苞といい、中の黄色の部分が花だって。


達磨大師が座禅している姿とか。この達磨は吐き気を催す悪臭があるそうだ。
節分草も座禅草も、地域の人達が保護し管理しているから、こうして見ることができるのだろう。有刺鉄線で囲わないと盗掘されてしまうとは、悲しい話である。

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