愛宕山に登る

愛宕山? あちこちにあるそうですが、私が登ったのは、東京23区内最高峰の港区にある、愛宕山です。標高はなんと25.6mの由。登るには、男坂と女坂、新坂の三本の参道のほか、今は自動車道にエレベーター(博物館用?)があり、山頂に愛宕神社とNHK放送博物館がありました。昔は眺望がよく、周囲一帯が遠くまで見通せたそうですが……
 
 NHK放送博物館。1956(昭和31)年に開館。愛宕神社に向かって建つ。 入館料無料が嬉しいね。
1925年、日本最初のラジオ本放送がここで始まる。 放送の歴史、放送機材の変遷、体験スタジオ、図書・資料コーナーもある。新時代の8スーパーハイビジョンの体験コーナー、ゆっくり見学・体験するには、最低一時間はかかりそうだ。紅白歌合戦ではマイク120本も使うそうでびっくり。昭和初期の国民歌謡で「椰子の実」「空の勇士」…は戦後ラジオ歌謡になって、慣れ親しんだ歌が次々と……じっくり見るには1時間はとても無理のよう。 
 
内部は撮影禁止、唯一撮影可はこのテレビのある場面。   山林と高層ビルに阻まれて眺望は絶望。その木立の中に社が
 
愛宕神社は 1603年、慶長8年、江戸に幕府を開く徳川家康の命により防火の神様として祀られる。  
 
工事中の本殿。【主祭神】火産霊命(火の神)、【配祀】罔象女命(水の神)、大山祇命(山の神)、日本武尊(武徳の神)  
 
 左:殉皇十二烈士女之碑。右:弔魂碑。昭和二十年八月、降伏に対し尊皇攘夷を訴えて愛宕山に籠もるも世は動かず集団自決 
 
 狂歌合長者園撰。狂歌が幾つも刻まれているようだが?    何という花? 花を見つけて、なぜかほっとする気がする。
 
男坂。別称「出世の石段」。ここを馬で駆け上がる??     女坂?。神社には坂が三つもある由。ここだって急だ。
江戸時代の馬垣平九郎だけかと思ったら、男坂を馬で駆け上がったのは、明治、大正、昭和時代にそれぞれ一名いたそうだ。  
 
 招き石..この石を撫でて福を身につけてください。猫、梟、狸?   桜田烈士愛宕山遺蹟碑。 
安政7年(1860)3月3日の雪の朝、大老井伊直弼の安政の大獄に反発した水戸浪士ら18名がこの愛宕山に結集して暗殺に向かった。 ここからなら多分江戸城も見えたのだろう。 
 
 標高25.7mの池。大きな鯉が泳いでいたが、まさか江戸時代にはなかったでしょうね。    ここには将軍地蔵尊・普賢大菩薩、太郎坊神社、福寿稲荷神社、弁財天舎、恵比寿大黒社も祀ってあるそうだ。
 参詣の後、病院へ見舞いに向かった。神のご加護か手術も成功、早々と退院だって。何より何より。 

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