気をつけたい多すぎる薬
高齢になるに伴い、様々な病気が押してくる事が多いようです。それで、医者にかかると、症状に合わせて薬の処方をしてくれる場合も多いようです。そうすると、服用する薬が段々多くなります。病気そのものが根絶できれば、その後は薬は必要ないのですが、対症療法の投薬だとすれば、一生その薬との縁が切れない事になるかもしれません。

私は医師から病名を告げられている病は、頭から足の先までの十数に及びます。これらの他、まだ隠れている病もあるのでしょう。それで、今お世話になっている薬は、飲み薬だけでが11種。こんなに薬を飲み続けていいのか疑問に思いながらも、さりとて、止めるのも気がかりで、結局飲み続けています。勿論、薬にすべて頼るのではなく、自分でできること、生活習慣の是正、減塩など食事の見直し、テレビや雑誌が伝える各種の体操にも取り組んで続けておりますが、克服できたという病気は、ありません。

つい先日、新聞が日本老年医学会などが、「高齢者が気を付けたい多すぎる薬と副作用」という研究報告を発表したと伝えました。早速、その報告を覗いてみました。数ページの小冊子です。「高齢者では薬の数が増えてきます。」として60歳を超えると七つ以上の薬を受け取る割合が増え、七つ以上の薬を受け取る割合は75歳以上では4人に一人となる。そして、「薬が増えると副作用が起こりやすくなります」として、多剤の副作用の頻度を示しています。10以上で15%の頻度になるそうです。

副作用? 「高齢者に多い薬の副作用」の説明では、高齢者に多い薬の副作用は、ふらつき、転倒、物忘れ。特にふらつき・転倒は薬を5つ以上使う高齢者の4割以上に起きている。そのほか食欲低下、便秘、排尿障害、せん妄などが起こりやすくなる……。私は10種以上の薬を服用して、ふらつき、転倒、物忘れ、便秘、排尿障害、どれもみな当てはっているのは副作用なのか!! 副作用のための症状に、新たな薬を加えて、更に多くの薬を投与の悪循環? となっては困ります。

この報告は、副作用の多くなる理由、高齢者の薬との付き合い方と続きます。付き合い方では、自己判断で薬の使用を止めない、むやみに薬をほしがらない、若い頃と同じだと思わない、優先順位を考えて最小限に、などと注意が揚げられています。最後に「高齢者で特に慎重な投与を要する薬物」として、数十種の薬剤の一覧があります。そのなかに、私が今投与を受けている薬が2種入っていました。でも、これは「投与」する医師が注意するのでしょう。患者は副作用までわからず、処方のまま服用しているのです。そういえば、医師も薬剤師も副作用について何も触れませんでした。

ところで、この冊子の対象は、高齢者の患者対象のようですが、対象が間違っていませんか? これは副作用について把握している医師や薬剤師対象ではないのでしょうか。薬剤師はただ処方箋通りに薬を売るだけで、本当に副作用についてチェックをしているのでしょうか?

この手引きには、自己判断で薬の使用を止めないとありますが、短期間止めて、その影響を見るということも選択肢にあるのでしょう。さて、私はどうしたらよいのでしょうか。

戻る

inserted by FC2 system