納豆をどれだけ食べますか?
先頃の新聞に「脳卒中リスク 納豆で3割減」という記事が掲載されていました。それによると、岐阜大チームが高山市の2万余人の健康状態や食習慣などを調べ、16年後の生死や死因と納豆の摂取量との関係を比較。その結果納豆を多く食べたグループは納豆をほとんど食べないグループより死亡リスクが32%低くく、心筋梗塞のリスクも下がる傾向が見られたとありました。
納豆にはナットキナーゼという酵素があり、それが血栓を防ぐということは、今更言われなくても、周知の事だと思うのです。それを今回16年の年月と2万余の調査対象から疫学的に証明したというのでしょうか。

この記事を読んで、私はびっくりしました。それは、「納豆を最も多く食べたグループ」というのは、一日あたり7グラムだというのです。35グラム入りパックなら週1〜2回食べるペースだそうです。私の想像でしかありませんが、納豆が食卓に出される家庭の多くは、多分毎朝ではないでしょうか。それとも、我が家だけでしょうか。1パック40グラム入りを朝欠かさずに食べています。高山市の実に40倍です。実を言うと、本当はもっと多いのです。高山の75倍です。

なぜにそんなに多いかというと、毎朝食べていたところに、納豆は夕食に食べた方が体にとっていいとテレビか何かで聞いて、夕食でも食べるようにしたからです。「血管の中で血液が固まってできる血栓は深夜にできやすいので、納豆を夜に食べると血液がサラサラになって効果的」だそうで、足の血流が悪くて悩んでいるので早速飛びつき、以来毎晩35グラムの納豆を食べ始めたのですが、、長年の習慣で朝食に納豆がないと朝食を食べた気がしません。それで、朝夕計75グラムの納豆を毎日食べていたのです。果たしてその効果があるのかないのかは、全くわかりません。足の霜焼けはひどくなり、今は靴も履けません。勿論医師の診断と処方された薬のお世話になっていますが。

岐阜大の新聞記事を見て、納豆についてNETを覗いてみると、納豆の効用も血栓だけではなく、様々な成分は実に多くの働きのある優れた食品であることを知りました。長年毎日食べてきたのは、食材のひとつとして食べた来ただけだったのに、改めて納豆の威力を知ってうれしくなりました。高血圧予防・悪玉コレステロールの減少、アンチエイジング効果、便秘の改善、虫歯予防、疲労回復、口内炎、目の充血、髪の傷み予防、肥満防止、集中力や記憶力向上、認知症予防、肌荒れ・ニキビ・シミ予防・美肌、便秘、虫歯予防、骨粗鬆症、虫歯予防、精神安定、集中力・記憶力向上、認知症予防……。私にとっても必要な高血圧、便秘、集中力や記憶力向上などとはうれし限りです。

ところが、私のように多くの納豆を食べるとホルモンバランスを崩したり、納豆に含まれるプリン体は多いと痛風の原因にもなるなど、副作用の危険もあるのだそうです。何事も「過ぎたるは及ばざる如し」なんでしょう。以来、毎朝の私の朝食の納豆が惜しまれながら姿を消しました。私の納豆の消費量は半減しました。世間のひとはどうなんでしょう?

商務省統計局が実施している家計調査では、納豆の府県別の消費量も発表されています。平成25〜27年の平均の一位が福島市の6274円、2位は水戸市で5522円、全国平均は3512円だとあります。これは一体どれだけの頻度で食べているのでしょうか。平均の家族数を4人とし、40グラムの納豆の単価を35円とすると、最多の福島でさえ一人あたり年間45個、一週間に一回ちょっと。世間ではそんなに食べていないのでしょうか、とても信じられません、こんなに素晴らしい食品を。年間の価格差や地域差、家族数もそれぞれで、この計算も全く当てになりませんが。ちなみに、私は少なくとも年間300日は納豆を食べるとすると、代金は10500円。これってまさしく日本新記録かな??

庭先の小さな馬酔木が咲き出しました。中学生の修学旅行で、奈良公園で初めて出あった花です。

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