金柑の花は咲けども
今春、買い求めた鉢植えの金柑が咲き出しました。小さな白い花です。今年も幾つも実が成ってくれるでしょう。この金柑はご近所の庭先でたくさん実がなっているのを見ていいなあと思いました.。我が家の小さな庭には食用の果実がなる木は一本もありません。鉢植えなら置けるかなと思っている時に、テレビの健康番組で、徳島の金柑産地の人々が、様々な形で金柑を食べていて、みんな病知らずとか放送していました。この放送の中で、たしか血流をよくする効果があると言っていたように思います。そんなこともあって、ついに鉢植えの金柑が我が家にやって来ました。その金柑にはいくつかかわいらしい金柑がなっていました。
色着いた金柑を一つ食べてみました。皮を剥かず丸かじりです。確か強くはなかったが、甘いその味を確かめたことがあります。その時の日記には”私にとってうれしいのは、「金柑の皮には、ヘスペリジン(ビタミンP)が多く含まれていて。○しなやかなで強い血管を保ち、毛細血管への血行を促進する○血中悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールの数値を安定させる○血管を縮め高血圧の原因となる、活性酸素を抑えるビタミンCの吸収を助ける」こんな情報に行き当たりました。私の足の霜焼けの悩みを金柑が治してくれるなら、今ある植木を切り倒して、金柑を2,3本買って庭に植えたいものです。”とあります。

金柑のこんな効能に喜んだはいっ時、実は今の私には金柑は食べてはいけないということがわかりました。今服用している薬の中の一つは、グレープフルーツの成分が薬の分解を遅らせるため、薬の効き目が強くでてしまい、副作用が現れる可能性が高くなるので、食べないでくださいと薬局で言われたことがあります。以来、その指摘に従いグレープフルーツやそのジュースは一切口にしておりません。ちょっと気になってグレープフルーツだけがよくないので、他の柑橘類はどれも大丈夫なんだろうかと思い、調べました。

とんでもありませんでした。柑橘類にはいくつかの種類があって、そのうちのブンタンの種類はどれもグレープフルツールと同じような作用があるとありました。薬局ではグレープフルーツしか言われませんでしたが、その他ブンタン、ダイダイ、夏みかん、伊予柑、ポンカン、はっさく、それに金柑が名を連ねていました。何も知らずに私は一つ金柑を食べたけれど、特に顕著な影響はなかったと思います。勿論、その後はいくら体にいいと言われていても、口にはしません。夏みかんや伊予柑、ハッサクも目の前に出されても残念ですが口にはしません。柑橘類の楽しみは半減しましたが、幸い温州蜜柑、レモン、マンダリンオレンジ、カボスは影響がないそうで、ちょっと安心しました。

実も一寸ほどと小さいが、花も小さくて1センチほどの花がたくさん咲いています。そのうちのいくつかは年の暮れ頃には実ってくるのでしょう。柑橘類はアゲハの食草ですから、注意が必要です。実が熟してくるとヒヨドリがやって来ます。水、肥料、日照と世話が必要ですが、私はただ花や実を鑑賞するだけです。
戯れ歌一首 可愛げな花は咲けども金柑の実のひとつだに()めぬ悲しみ

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