胡瓜・トマトが豊作だけど
畑の胡瓜、トマトの収穫が終わりました。プランターのトマトと胡瓜はもう少し収穫ができそうです。質は別として数量的には大豊作といってよさそうです。昨年までは一本の苗からは一本を伸ばしす一本仕立てでしたが、今年は参考書をもとに、脇芽を二本伸ばして三本仕立てにしたので、とにかく大豊作になったのです。昨年と植えた胡瓜とトマトの苗の本数は同じですが、摘果した分も含めて、胡瓜は昨年の1.8倍、トマトは2倍ほどでした。

ところがこの大豊作の胡瓜やトマトのうち、食卓に上ったのは例年と大して変わらないほどでした。なぜなら、とても食用にはできないような形態のものが多かったのです。それは極端に曲がった胡瓜、虫食いの穴が空いたり赤い色とはほど遠い色のトマトなどです。無農薬栽培ですから、病虫害は覚悟の上です。害虫は見つけては捕殺しか方法がありません。毎朝出かけては見付るのですが、見逃してしまう害虫もあるのでしょう。100%食品という病虫害対策の薬剤、いや溶液を見つけました。主成分は酢ですから、収穫当日でも使えるとありあす。これはいいと早速使い始めましたが、効力を発揮してくれたのか分からないまま収穫を終えました。
虫害の他に、写真のように、胡瓜がごく小さい時期から曲がってしまう奇形果がとても目立つようになりました。そのままの形でも成長はしますが、食感も悪くおいしくはありません。なぜ奇形果になるのか「生育診断図鑑」を開いたら、果実に流れる養分の不足だとあります。対策は肥料、水分を与え日当たりをよくすること、そして奇形果を早く取るのだと教えてくれました。肥料や水分は特に問題ないのですが、日当たりです。今年の畑は昨年と違って日当たりが悪いことにやっと気づきました。それは、一本仕立てのつもりで植え付けたものを、日当たりのことを何も考えずに三本仕立てにしたのですから、当然密植状態。害虫も密植なら安全に食事にありつけます。奇形果を見つけては小さい内からせっせと摘果して、その分の養分が収穫する瓜に回るようにしていますが、収穫量はずっと少なくなりました。

畑につぎ込んだ今年の経費はどれほどか計算したことはありませんが、胡瓜一本の値段は市販の値段の2倍か3倍かぐらいになるような気がします。算盤を弾いたらとてもやっておられません。しかし、経費は高いですが、100%無農薬・有機栽培の安心を考えたら、決して高くはないかと、心密かに慰めております。それに、植物を育てる楽しみはお金には換えられません。

今、畑には茄子とピーマン、南瓜、それに九条葱がまだ収穫をまっています。天気予報を睨みながら播いたニンジンがどうやら発芽してくれました。玉葱、ダイコン、ほうれん草、豌豆……秋作が待っています。いつまで続くことやら、段々心配になってきました。

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