毎日奇声を挙げています
このところ、私は毎日奇声を挙げています。隣近所の迷惑にならないよう、雨戸を閉め切って、声量もちょっと控え気味に挙げるのを日課にしています。なぜ奇声を? と問われると、それは誤嚥性肺炎にならないよう、その予防のためです。

高齢者の誤嚥性肺炎は実数は知りませんが、何でも誤嚥性肺炎の死亡率は高いそうで罹患者数も多いとか聞きます。国も昨年度あたりから65歳以上を対象に助成金を出して予防接種の奨励し始めました。ワクチンの有効期限は5年で、65歳以降5年ごとに助成されるそうとか。私も当然助成の対象になるはずですが、残念なことに対象外とのこと。年ごとに全額自費です。それというのは、まだ助成が始まる前の5年前に、病院の誤嚥性肺炎のポスターを見て、食事の時にむせることが多くなったことが気になって、早速接種したのです。今年が5年目ですから11月には2回目の接種をします。

予防接種も大切ですが、それより前に普段の健康管理が大切とです。テレビでも取り上げていて、「パタカラパタカラ」「べろは宝」と繰り返すことを奨励していたので、その時から今日まで続けています。また歯科検診の際、嚥下力の低下を指摘され、「あいうべえ」と繰り返せと指導されたので、それ以降、毎日欠かさずににこれも続けています。

これらの「まじない?」を続けてきたのですが、この夏になった頃からまじないも効かなくなったのでしょうか、むせることが多くなりました。多いときには一回の食事で3回も4回も。時には激しくむせかえって、体を海老のように曲げて苦しむこともありました。そんな折り、つい先日のテレビで新たな対策を放送していましたので、早速取り入れました。

どなたも御覧になったと思うのですが、のみ込む時の口蓋骨の動きが悪いと誤嚥になるそうとか、早速予防の方法を始めました。念のため、その方法とは、(1)舌を出したまま「あえいおう」を10回繰り返す (2)低音から高音へ声を出して低音へと続ける。3回、(3)「イー」といいながら口を横に開く。5秒10回。(4)下向きの額に手を当て押し合う。5秒10回。(5)腹に手を当て「アエイオウ」10回。口蓋骨を上げることが肝要なようです。

早速始めました。僅かな時間の簡単なこれらのまじない、いえいえ、命を助ける知恵は、その日から力を発揮してくれました。うれしいことに、以来誤嚥と縁が切れました。誤嚥でお困りだったら、是非始められてはとおすすめします。

高音を発すると口蓋骨が上がるので、高い音を出すことも有効のようです。20分ほど歩き続ける運動をしているので、黙ってするよりはと歌を歌いながら、いろいろな歌を歌っています。この頃の歌は聴きもしないので知りませんので、数十年前の頃の歌を中心に歌っています。戦前の歌謡曲、童謡、唱歌、民謡……。その歌もキーボードで合わせてみると、楽譜より1オクターブくらい低いのです。音域そのものも狭くなっています。それで、キーを少し上げて出来るだけ高い音で歌うようにしています。他人様が聞いたらまさしく奇声、「この人大丈夫?」と思われるでしょう。とても歌にはならないようですが、万事誤嚥防止。高音は聴き取れないので聞く楽しみもないし、残念ながら歌を楽しむと言うことは私には無縁のようです。

今年の夏はなんだか暑さ以外にはさっぱり夏らしくないような気がしました。その暑さも蒸し暑さ。入道雲も稲光も見えなければ、夕立も来ません。9月になっても「天高く」とはならず、夏の続きのような暑さが印象に残りました。もう十月です。スッキリと晴れ上がった秋空が見えるでしょうか。先月の中頃、久し振りに青空を仰いだ気がしてカメラを向けてみました。

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