10月3題
  秋の野道で
秋の日差しに誘われて、久し振りにちっと足を伸ばして野道を辿ってみました。ここには自然の移り変わりはありますが、家屋などの景観を変えるような変化は全くありませんでした。時代から取り残されたような静かなたたずまいです。「きれいな水で身を清め、茅の穂綿にくるまれと……」と大黒様が教えたという、茅の穂綿が一本だけ見せていました。柿木畠の並んだ柿はそれぞてにたくさんの実を成らせ、間もない収穫を待っているのでしょう。青空を背景に色づき始めた柿を見上げる光景は、秋そのもののように思えます。コスモスや菊の花も見かけられました。
里芋畑では、老夫婦が働いています。もう収穫かと思ったら、草取りのようです。なんとものどかないい風景ですが、カメラを向けるのは憚れました。そういえば我が家の畑も草取りが残っていますし、今年初めて栽培した小蕪はもう収穫のようです。ふと気がついて空を見上げたりしましたが、鳥の姿が全く見られませんでした。雀ならいつでもどこでも見られるのに、その雀すら見かけませんでした。気がつかないところで自然の世界が変わっているのでしょうか。野道を歩くのは、街の中を歩くより、季節の移り変わりは直に見て取れます。今日もちょっと歩いてみます。

  彼岸は過ぎたが
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、今年はこの言葉は死語のようです。10月になっても30度を超える日もありました。毎日きちんと計測していないので断定は出来ませんが、我が家の温度計は10日には32.2度でしたし、その他の日にも真夏日はあったのでしょう。一方、最低気温は、10日には12.4度まで下がりました。
暑さ寒さが日によって大きく変わるし、一日の内でも大きく変わります。足置き炬燵に電源を入れていたかと思うと、やがて扇風機が回り始めます。冷房と思ったこともありましたが、我慢しました。激しい陽気の変動に併せて、衣服で調節をします。私は特に皮下脂肪が乏しいのでしょうか、気温の変動に過敏に反応するようで、暑くなればTシャツ一枚に半ズボン、寒くなれば長ズボンに長袖シャツ。寒さによってはズボン下をはいたり、カーディガンを羽織ったり。一日の内で二回も三回も着替えるような始末です。
二三日前には、とうとう体調を崩しました。陽気の変動にからたがついていかなかったようです。季節の変わり目はどなたも体調管理にはご留意なさってください。

  日本中がお祭りに?
テレビや新聞が賑やかになりました。何やら日本中でお祭りが、いやいや、間違えました、総選挙だそうです。なんでここで巨費を費やして選挙をするのかさっぱり分かりませんが、誰かの疑惑隠しだという声が当たっているのかも知れせん。政策を巡っての戦いかと思ったら、どうやら違うようです。多分、権勢と金あたりを巡っての戦いかもしれません。早速、近くに選挙のポスター掲示板が立てられ、候補者のポスターが貼ってあります。見ると、どのポスターも紙一杯のような大きな顔写真があります。この顔を見て投票してくれと言うのでしょうか。選挙民は人相見でなければとても選べません。
写真の横に小さく一言が書き添えてありました。「女性の底力」、いいねえ、さてその底力で何をしてくれるのか知りたいものです。「党より人」という人は、政党を否定しているのでしょうか。どんな人かは全く分かりません。地縁や看板の選挙なら、ポスターは、お祭りに並ぶ提灯の代わりなんでしょうか。これでは総選挙はまるで茶番劇??

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