金柑に自己責任?
果物の木が一本もなかった我が家の庭にも、何か果物の樹がほしいと思っていましたいろいろな果物がありますが、梅なら花と香りと実が楽しめます。柿なら生食とか干し柿が出来る楽しみもあります。生家にもあった梅や柿があればと思いましたが、小さな我が家の庭には、そんな木を植えるだけの余地がありませんので諦めるしかありませんでした。ところが、昨年初めて果物の木が仲間入りしました。といっても、地植えにするだけの余地はありません。そこで鉢植えのまま育てられる、金柑の苗を買ったのです。

なぜ金柑かというと、近くに家に金柑の鉢植えにたわわに実っているのに気づいたことと、テレビで見た徳島県の金柑農家の人々の元気な姿を見たからです。金柑について調べてみると。私にはとても求められるべき成分を含んでいるそうです。「○血中悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールの数値を安定させる○血管を縮め高血圧の原因となる、活性酸素を抑えるビタミンCの吸収を助ける」。

こうあっては忘れるわけにはいきません。ホームセンターで、鉢植えの金柑を買い求めました。買った時に数個の金柑が成っていたので、試食したら思ったより甘い味がして、期待が弾みました。栽培法を調べたり、アゲハの幼虫に葉を食われないようにとネットを掛けるなど「丹精」したためか、この程、金柑の実31個を収穫しました。そのままでも食べられるのですが、レシピを調べ、蜂蜜に砂糖を加えて「金柑の蜂蜜漬け」にしました。まだ、誰も食べません。

苗を買った時には一つ食べてみたのですが、その後分かったことには、私の体調にはぴったりの果物なのに、残念なことに、私は食べてはいけない果物だって?! 私は血液中の脂質を下げるという薬を服用しています。薬を処方した医師からはなんの注意も受けてはいませんでしたが、薬を買う際、薬局からグレープフルーツを食べると弊害があるので、食べないようにと言われました。言われた通り、その後はグレープフルーツは一切口にはしていません、大好きなんですが。私に付き合って家族も食べません

その後、なぜ食べては駄目かと調べてみると、何やら「相互作用」とやらが起こるからだそうです。そのことより、私が驚いたことは、グレープフルーツの仲間の種類の柑橘類でも相互作用が起こるのだとありました。柑橘類の種類によって影響のある種類とない種類があるというのです。影響のないものには、バレンシアオレンジ、レモン。カボス、温州蜜柑、マンダリンオレンジが挙げられています。問題の影響のあるグレープフルーツの種類には、ブンタン、だいだい。夏みかん、ポンカン。伊予柑、ハッサク、そして金柑が挙げられています。

こんなことは知らずに、金柑を一つ食べたのですが、幸いなことに多分悪い影響は出なかったのでしょう。夏みかんや伊予柑などは普段食べる機会があるのに、もし知らずに食べ続けたら……。どんな相互作用が起こるのか知りかません、ちょっと考えたら、なんと恐ろしいことか。金柑も食べてもいいiが、結局、自己責任というのでしょうね。

1mに満たない小さな苗ですが、この程、28個の金柑を収穫しました。調べたレシピに従い、蜂蜜に砂糖を加えて蜂蜜漬けにしました。少し置いた方がよく漬かっておいしいのでしょう、未だ誰も口にしておりません。私にとってはいつまで待ったとしても、食べるわけにはいきません。ただ、宝石のように眺めているだけです。

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