確定申告をして、あれ!
この程、確定申告をしました。別に申告しなくてもよいのですが、少し寄付をしたので、それで多少は還付があるだろうと思って申告しました。これまでも毎年申告はしていたのですが、今年は少し様子が変わったようで戸惑いました。以前はE-TAXで電子申告をしたのですが、NETの信頼感が信じられず、数値さえ入れれば自動的に計算はしてくれる、財務省の申告コーナを利用して、印刷して直接提出します。

今年から確定申告書にはマイナンバーの記載欄があります。申告の際にカードを提示するか裏表のコピーを提出することが義務づけられたようです。何でも、マイナンバーの記載は法的な拘束力はないという新聞記事がありましたが、受付所で、あれこれやりとりするのが嫌ですので、不本意ながら記載しました。そのうちに、銀行預金や各種の金融商品など、国民の金についての情報をお国が把握して……、その先に何があるのでしょうか。数十年前の職に就いたばかりの頃、郵便局の定額貯金をしますと、十年たつと利息が元金と同じ、つまり倍になったものです。今では銀行に預けても利息はほんの雀の涙、全く当てにはなりません。株、貴金属、債券、ビットコイン? 余程情報通でなければ、下手に手を出すことはできません。出来るのはタンス預金だけ??

さて、確定申告の計算の結果はどうであったかというと、還付金が1万円ちょっとになりました。たった1万でも私にとっては貴重な金です。毎年の会計検査院の監査報告では、巨費が無駄使いされていると報告されます。こんなことを聞くと、たとえ1万でも余分になど払いたくありません。無駄遣いされるよりは、多くの人の善意の金に支えられて、支援を必要とする人々に親身の活動を展開している団体へ寄付をしたいのです。ふるさと納税もちょっと考えましたが、結局今年は取りやめました。

念のためと思って過去の申告書と今年の申告書を比べてみました。その数値の大きな違いに今更ながら驚かされました。私の場合では、今年を23年度と比較すると、年金の収入金額は79,000円の減、課税される所得金額は116,000円の増となっており、吃驚しました。年金が減らされたのに、税負担額が多くなっています。医療費控除とか寄付金控除なども関係して、一概には決めつけられませんが、首が段々締め付けられてきたといっても、間違いはなさそうです。どなたも、過去の申告書の控えがありましたら、今年と比較してみて下さい。国政がどう動いているのかのヒントが得られるかも知れません。
幸い、税務署は自宅から1キロちょっとの近距離、苦手の寒さの中、自転車を走らせました。税務署の一室では何人かの税理士などが相談者の相手をしていました。車が出たり入ったり、次々と申告に来ます。中には何を悩んでいるのか、難しい顔の年配の人も見えました。「署」の付く役所にはあまり近づきたくないのかもしれません。私も同感です。

3月になりました。昨日は風は強かったのですが、暖かな日和につい誘われ、街はずれの野道を自転車でぶらり。ところが風があまり強くて、私の脚力ではとても風上には進めませんでした。自転車を押しながら傍らを見ると、小さな花がいくつも咲いています。オオイヌノフグリです。ヨーロッパ原産だそうですが、繁殖力が強いのか、あちこちに見られます。不名誉なこの名前がなぜつけられたのか、小さな可憐の花からは想像できません。名前の由来は実の形だそうで、実物の実は見たことはありませんが、写真を見るとなるほどそっくりです。千葉県では花の印象からつけられた「星の瞳」という名もあるそうです。こっちの名前に賛成です。

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