補聴器を買い直す
長年使っていた片耳だけの補聴器を買い直すことにしました。耳鼻科の聴力検査で、補聴器なしの耳の方が聴力が衰えていたのです。それで、両耳の補聴器に買い直すのです。さて、先ず、補聴器を選択する第一段階は、幾つものメーカーの中から選ぶ必要があります。ドイツとかスイスとか海外のメーカーが多いようで、各メーカーともシリーズ別に数種から中には二十種近い機種を出しているところがあります。価格も数万から高い物は100万を超えるものまで何種類もあります。メーカー数×シリーズ数×機能別(価格別)と考えると、選択肢は百近くになりそうです。さらに取扱店を考えると数百万の選択肢からたった一つを選ばなければなりません。

先ず、メーカーを決めました。各メーカーの資料を見比べましたが、それぞれ特色はあり、価格帯が同じなら、機能の上では決定的な大きな違いはなさそうです。どれにしようかと迷いましたが、補聴器と云えばずっと以前から耳にしていたメーカーがあります。広告塔に森繁久弥を使っていた海外のメーカーです。長い歴史を持つメーカーなら安心できそうです。このメーカーの補聴器は市内の幾つもの店舗で扱っていますが、その中で、アフターサービスのことを考慮して、一番近い専門店に決めました。

補聴器の購入には、多くの店で2週間ほどの試聴が出来る貸し出しが出来ます。実際に使って自分に適応するのか確認した上で購入するためです。私も二つのシリーズの中位機種を借りて試してみました。なかなか聞きやすい状態にはなりません。店で私の聴力に合わせて何回も調整を繰り返しては使ってみました。いくら調整しても自分の耳とは全く同じにはなりません。我慢の範囲に収まればよしとするしかありません。使いながら更に調整をしていくつもりです。

今度は具体的な機種選びです。百万余万円の上位機種は、受付、同窓会、車の中、旅行などにも適応するそうですが、財布との相談で、車の中、同窓会、旅行は割愛して、一段階下の中位機種にしました。これでも、私には高い買い物でした。この補聴器が何年使えるか分かりません。いえいえ、補聴器の問題ではなく使う私自身の問題ですが。

これまで、会話なら聴き取れなかったら聞き直すことも出来ます。テレビなら音量を上げれば済みます。電話は一番困りました。聴き取りが苦手で、電話にはなるべく出ないようにしてきました。やむなく、電話機本体と受話器の間に格安の拡声器を繋ぎで音声を大きくして使っていました。でも、これはどこの電話でも使えるわけではありません。携帯も無理です。助けはやはり補聴器です。新しい補聴器には便利な機能があり、受話器を当てた耳の音が、反対側の耳にも聞こえ、両耳で電話を聞くことができるようしたのです。この機能のおかげで、私の電話恐怖症も解消しました。
                                       これで私の難聴対策はすべて終わったわけではありません。基本的な調整は販売店でやってくれますが、その場その場の状況に合わせて、微妙な調整が必要です。その調整はコントローラーなどで自分がする必要があります。調整は専用の別売りの調整器がありますが、今の時代ですねえ、スマートホンに調整用のアプリを入れて調整することも出来るとか。調整の方法をどうするのか今迷っています。
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庭の片隅に植えた覚えのない菫が一株。小鳥が運んできたのか、種が風で飛ばされてきたのか。
心なしか遠慮して身を縮めて咲いているような気がします。

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