とぼとぼとかさっさとか
健康維持のためには毎日一万歩を歩くようにと言われます。私も30年前頃には毎日一万歩を欠かさないようにしていましたが、今では一日の総歩数がやっと五、六千歩止まりです。ところで、この歩き方ですが、よちよち歩きが出来るようになって以来、どう歩くかなどと少しも考えることなく、ごくごく当たり前のこととして歩いて来ました。多分、ほとんどの人は特別に歩き方などに気を配って歩いてはいないのでしょう。

私は最近この歩き方が気になり出しました。歩くという動詞に係る副詞をあれこれ思い浮かべてみました。とぼとぼ、すたすた、さっさと、のろくさ、とろとろ、のそのそ、そろりそろり、ゆうゆう、とっとと、悠然と、颯爽と、ちょこちょこ……。探せばもっとたくさんあるのでしょうが、これらの副詞が表すのは、歩くスピードの違いでしょう。

私の普段の歩き方はさて、どれかなとおもうと、とっとと、すたすたではありません。そうかと言って颯爽や悠然でもありません。強いて探せばとぼとぼかなあ。道を歩いていて人に追い越されることが多く、私とさして年格好が変わらないご婦人にさえ追い越されることも。

最近手元に届いた小誌に「速く歩いて、病気を予防しよう」という記事がありました。それによると、「歩く速さは健康のバロメーター」だとあります。歩行速度と平均寿命に相関があるとのこと。3万余人の20年間の追跡調査の結果だそうです。そのために「理想的な歩幅で足の筋肉を鍛える」ようにに歩くことだとして、歩幅は身長×0.45と示しています。別の資料には、10m全力歩行が男6.2秒、女8.9秒を基準にしています。脚の長短、測定距離の長短も関係するはずですから、これらの基準がすべて当てはまるとは言えないでしょう。でも、速く歩いて、病気を予防することは大切だと思います。

とにかく、それぞれの体格、体調に合わせて、胸を張って、手を振って歩幅を広く、少しでも速く歩くように、そして継続することが肝要かなと心得て、努力していきたいと思っています。それで、とぼとぼからすたすてになってくれるでしょうか。                         
このところ、気温の変動が大きく、一日のうちに冬から夏へと変わる感じで、気候に応じて一枚重ねたり、一枚脱いだり。こんな陽気の変動は今まで体験したことがないように思います。昨日は、西日本では豪雨で被害が出たと聞きますが、当方では干天の慈雨の感じで、植え付けた野菜の苗もほっとしているようです。庭先ではそれぞれ花の時を迎えたようで、ミヤコワスレ、ユキノシタ、シラン、スズラン、ムラサキツユクサなどが、また、鉢植えやプランターにはバラ、ペチュニア、マリーゴールド、ケイトウ、テッセンが賑わいを見せてくれます。育苗箱では、駄目かと思っていた九条葱の芽がやっと出始めました。

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