急性痒疹だって?
明後日からやっと九月、薄着では寒さを感じることもありますが、やはりまだまだ暑さの厳しさは続いております。季節の変わり目は、体調にも影響があるそうで、どなたさまもご自愛下さるよう。

先日、私は医師に「キュウセイヨウシン」だと告げられました。初めて聞く病名ですので、聞き直すとメモにしてくれました。「急性痒疹」とあります。どんな症状かというと、どうやら皮膚の柔らかなところにところどころできる斑点のようなもののようです。私の場合は数ミリ前後の発赤があちこちに5か所にできています。「痒」の字がついていますが、私の場合は、かゆみはありません。処方された薬は、痒み、湿疹、発赤などの症状を改善する薬と細菌感染を治療する薬を混合したものです。

細菌感染? ということは、伝染してあちこちに感染することもあるのか気になり、医師に尋ねると、原因は「虫刺されだ」とのこと。虫刺されは大いに心当たりがあります。数分もしないのにあちこちと刺す憎っくきあの虫、「蚊」です。以前テレビの番組で、蚊は爺さんの足のにおいが大好きだと言っていましたが、何が好きなのか蚊に聞いてみないとわかりませんが、爺さんにとっては大迷惑もいいところです。聴覚も皮膚感覚も衰えて、あの蚊の羽音も今は聞こえません。昔は皮膚に止まると、すぐピシャリと叩き潰したものですが、止まってもそれがわからず、やがて痒くなり、皮膚が少し腫れてきて、ここを刺されたのかと初めてわかるのです。

念のため、辞書を開いてみると、「痒疹・虫刺症:普通、昆虫の吸血による皮膚病。虫の刺し口に一致して、たいへん痒い紅色から鮮紅色の丘疹ができる。刺されてから間もなく蕁麻疹のような皮疹が広範囲にできる。皮膚が過敏な場合小さなしこりが残る急性痒疹になる。」などとあります。不思議なのは、私の症状と違うようです。虫の差し口に出来るそうですが、まさか私は太腿まで露出して屋外で作業はしません。大変痒いそうですが、私は全く痒くありませんし、平らなままで丘痒もないし、しこりもありません。

庭先のプランターに水をやろうと、無防備で1分ほどでも出ると、間違いなく数か所は刺されます。私のにおいはよほど強烈なのか、蚊のお好みにピッタリなんでしょうか。それで、虫よけのウェトテッシュで顔や手などに塗ったり、あたりに殺虫剤を噴霧して作業をしたりなどの対策をするのですが、それでも刺されることがあります。蚊取り線香を持ち出すこともありますが、これはそよ風でも効果はなくなります。先日のテレビで、アルコールで足の裏を拭くと蚊が寄ってこないと言っていました。何年か前のテレビで、蚊は爺さんの足のにおいが大好きだと伝えていたことを思い出し、アルコールで拭けば匂いも消えるだろうと納得。早速試してみました。Tシャツに半ズボンの姿で庭先に出てみました。効果抜群、むき出しの手や足にも蚊が寄ってきません、「これはいいぞ」と思ったのですが、それは5分程だけで、あちこちと痒くなります。アルコールは5分もしないうちに蒸発してしまったのでしょう。実験室の中の比較試験では効果は確認できたとしても、これでは実用にはなりません。

一番確実な方法は、皮膚の露出を避けることです。長袖、長ズボン、手袋で覆います。さらに覆面でもすればいいのでしょうが、これはちょっとできません。首周りに手拭いを巻いて、顔にはウェットテッシュを塗れば一応万全でしょう。でもたった一分のためにこんな対策をするのはあまりにも面倒です。それで、ついTシャツ短パンの無防備で庭先に出てちょっとだけ仕事をして、何か所も刺されるようなことを繰り返しています。何度も刺されるのに、一度も蚊の姿を見たことがありません。何という種類なのか、なんとかしてにっくき奴の正体を見極めたいものです。以前、蚊は二酸化炭素を好むというので、瓶に息を吹き込み、爺さんの靴下を入れ蚊を捕らえようとしましたが、一匹もかかりませんでした。多分体温も感じ取るのでしょうか?

畑仕事は大変です。猛暑の中で完全装備で一時間でも作業をしていたら、間違いなく熱中症にでもなるのでしょう。それで、少しでも気温の低い早朝や夕刻に短時間に区切って作業をします。蚊のためにこんな非能率的なことをしなくてはなりません。農家の人たちは、蚊の対策はどうしているのでしょうか。お聞きしてみたいものです。そういえば、子供のころの記憶では、蚊帳をつって寝ていたのですから、蚊はいたのでしょう。でも、蚊の出没は夕刻から夜分だった気がします。大分あやふやですが、蚊に刺された記憶もありません。私の蚊との戦いはまだまだ続けなければならないようです。皆さんにはこんな苦労はありませんか?

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