狙われる詐欺被害
NHKの夕方の番組で、詐欺被害の実例を放送して、被害に遭わないように警告しています。相変わらずオレオレ詐欺が多いようで、警察庁の発表では、昨年は詐欺事件の被害額390億円余のとこと。被害者は65歳以上が7割余を占めるそうです。高齢者は財布が重いことと騙しやすいと目を付けるのでしょうか。幸い、私には他人様に差し上げる程重い財布は持ち合わせはありませんし、「オレオレ」と電話を掛けてくる子も孫もいません。いたとしても、「金の話は電話ではなく顔を合わせて話せ」というでしょうし、まして大金を見ず知らずの他人様に現金やカードなどを渡す程まだボケてはいません。

第一、我が家の電話は登録番号以外は受話器を上げません。親戚・友人知人、関係官庁、病院以外は電話が呼んでも出ません。番号非通知の電話はベルも鳴らさず、かけ直すように自動的に促すだけです。表示番号が市内の場合は、電話帳で確かめて、必要に応じてこちらから掛けます。詐欺だけでなく、各種売り込みや勧誘もこれで遠慮して貰っています。

「詐欺というものはもともと、人間の警戒心や不安などの根底にある『恐怖心』を巧みに利用して行われるものであり、下手な警戒心を抱ていると、そこにつけこまれてあらたな詐欺被害者となってしまいます。」とか。自分は詐欺に遭わないと思っている人こそ詐欺被害に遭う率が高いともいわれます。そう言われると、私などは被害に遭う危険性が高いのでしょうね。それでというわけではないですが、この頃はルーターの電源を落とし、電話そのものを切断している時間がほとんどです。PCに潜入され、ファイルを消したり移動したり、したい放題の被害を受け、様々な機関に相談と調査をして貰ったのですが、未だ解決されていません。最後の対策として自分が利用する以外の時間は接続を絶っています。電話もFAXも使えないとは不便です。実に不便ですが、兎に角我慢だけ。犯人を押さえて、告訴。損害賠償請求をしたいものです。

通販などNETを通して利用すると、個人情報は否応なしに登録しなければなりません。そんな情報が、一件いくらで売買されるとも聞きます。もしそうなら、世の中は個人情報の氾濫です。以前は様々な勧誘電話がありましたが、メールは迷惑メールに振り分けています。それでもどこから漏れたかはわりませんが、様々なメールを戴いております。最近のメールから、いくつか紹介しましょう。
「カード利用のお知らせ」大手カード会社。そもそも私はそのカードなど持っていないのに「詳細はここをクリックせよ」とのこと。
「弁護士の○○です」「[入金通知 10000000円の入金がありました」嬉しいなあ、本当なら。
「ご契約の件について」「○○銀行カードローン仮申し込み 審査結果の連絡」 勿論申し込みはしていません。
「預金口座の凍結について」2000万円贈られているから、引き出し方法は……」と、いずれもここをクリックせよと書かれています。いわゆる「ワンクリック詐欺」なんでしょう。欲や興味に惹かれてクリックしたら大変です。罠が待ち構えているのでしょうから。

地元警察の防犯メールでは、最近頻繁に「市役所を名乗るニセ電話詐欺にご注意」というメールが送られてきます。そんな電話があった度に、警告してくれるようです。「社会保険料の還付金があります。」といってATMを使うように指示されるそうです。市内では幸いこの詐欺の被害は出ていないようですが、それにしても、被害を受けた人は、どうしてATMの「振り込み」と「払い戻し」の区別が付かないのでしょうか。また、官庁などを名乗り、カードと暗証番号を渡せという詐欺も多いとか。詐欺犯は次々に新手の手法をもって、高齢者、特に女性を狙って魔の手を伸ばしてくるのでしょう。「金の話はすべて詐欺だ」というくらいの警戒心が必要なんでしょうね。

庭の山茶花の花が咲き出しました。山茶花が咲き出すと、毎年つい「垣根の垣根の曲がり角 焚き火だ焚き火だ落ち葉焚き…」の歌が口を衝いて出てきます。今では、落ち葉焚きも禁じられているとか。焚き火の周りで、煙に追い回されたようにむせながら逃げ回ったことが思い出されます。遠い遠い記憶です。

寒さが厳しくなって行くようです。どなたもどうぞご自愛を。

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