皇居東御苑散策 その1

東御苑は、江戸城本丸、二の丸、三の丸の一部の跡地で、武道館のある北の丸、狭義の皇居の西の丸、皇居前広場と内濠を挟んで位置する面積21万平方キロの皇居付属庭園。バラ園、野草の島、茶畑、江戸時代に食用したニホンナシなどの果樹古品種園もある。月、金を除いて公開されている。大手門、平川門、北桔門の三方から出入りする。私は平川門から御苑に入る。
 
 地下鉄竹橋駅を降りると目の前が目指す東御苑。遠くの橋は平川橋。   太田道灌追慕の碑。虎の門の枡形の石材で道灌当時のものだそうだ。
 
橋を渡ると平川門の高麗門。以前はここで入園票を受け取り出るときに返したが、係はいても今はそのまま入園できる。    平川門の帯曲輪門。竹橋門より侵入する敵に備える。罪人死人を出す不浄門、また大奥女中達の出入りする通用門。
 
 天神濠。高い石垣、深い?濠で防備。   石垣に太い枝の松が歴史を語るようだ。 
 
 梅林坂。二の丸から本丸に上る坂道。文明10(1478)道灌が天神社をまつり数百株の梅を植えたことから。今は50本ほど梅が12月から2月頃みられるそうだ。 
 
 途中で見かけたザクロの実。    シロミノコムラサキ。
 
書陵部庁舎。皇室関係の文書などの管理と編修、陵墓の管理を行う。非公開。
雅楽の演奏などの楽部庁舎も非公開。 
  桔橋(はねばし)門。詰め門の係が「昔は名の通り跳ね橋だった」と説明してくれた。非公開の西桔橋が西の丸へと繋ぐ。
 
北桔橋からの眺望。乾濠の向こうは西の丸の「おすまい」の区域。 ここしかうかがえない。   天守台。高さ58m、外部5層内部6階の国内最大の天守閣も、1657年の振り袖火事の飛び火で全焼。 以後再建されず。
 
 天守台から本末跡を見下ろす。芝生のあたりが大奥跡。    桃華楽堂。鉄仙の花弁を形どつた屋根と八面体の珍らしい音楽堂。
 
 桜の島。十数種の桜が植えてある。    日本と中国の竹と笹13種の竹林。
 
 松之大廊下跡。浅野内匠頭刃傷の廊下跡は今や草木が茂る。フェンスの先は蓮池濠。    抜け穴? 金蔵? 大奥御納戸脇という場所柄、大奥調度を納めた石室と考えられるとか。
 
富士見多聞。多聞とは防御を兼ねて石垣の上に建てられた長屋風の倉庫。     午砲台跡。1871年、ここで陸軍近衛師団が空砲による報時「ドン」を開始した。
 
富士見櫓。天守閣の代用の役目。将軍が品川の海や両国の花火を見たよし。    本丸大芝生。真ん中にひとり腰を下ろして読書する女性。さぞかしいい気分かな 
 
大奥跡。美女三千? 陰謀渦巻く舞台?    展望台から白鳥濠、二の丸を見下ろす。

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