花巻に賢治を訪う

秋雨の合間を縫って、数々の童話や詩編を生み出した彼の思い描く理想郷「イーハトーブ」構想の地の宮沢賢治の故郷、花巻を訪ねた。
 
 東北新幹線「新花巻」を駅前の木の間から見る。   「セロ弾きのゴーシュ」など賢治童話の主人公達。
 
 駅前の「山猫軒」”注文が多い”店かな?   昼食に「山猫定食」550円。白金豚、ひっこみ汁等 
 
 賢治記念館への道。「よだかの星」碑。    光るふくろう像「疾翔大力像」ギリシャの……
 
 宮沢賢治記念館。    玄関前の「猫の事務所」がお出迎え。
「賢治の世界観や宇宙観を支える『心象』を鍵に科学、芸術、宙、祈、農の部門により表現と事績の具体像に迫り……」たくさんの資料を展示。丁寧に見るには2,3時間はかかりそうだ。愛用のセロ、顕微鏡、没後発見された「アメニモマケズ」のノート、賢治の水彩画などが目に付いた。  
 
記念館から花巻市街や北上川を見下ろす。     ふくろうの街灯。
 
木立の中の小道と信号機があった。線路かな? 銀河鉄道の夜? 月夜の電信柱?  
 
記念館から急な小道を下ると、 賢治が設計した南斜花壇(復元)の日時計と花壇があった。「アラベスクを取り入れた賢治童話の世界をも思わせる異国風花壇」だという。ここは人影もない。  
 
「山男の四月」と表示されているが?     イーハトーブ館。愛好者・研究者交流の場。
 
宮沢賢治童話村。「ファンタスチックな賢治童話の世界を体験する【樂習】施設」とのこと 。「銀河ステーション」「賢治の教室」、「妖精の小径」「山野草園」「賢治の学校」が点在。ちょっと覗いただけで退散。 
 
銀河トレイン。これは動かないようだ。     銀河ステーション。
 
 どうだ、やっぱり やまなしだよ よく熟している いいにおいだろう    広い広場の先にはいくつもの建物が並んで。賢治の教室かなあ。
 
 Welcom to Ihatov Forest。
制作協力 冨田勲。25年宮澤賢治賞受賞を記念に。
  でんしんばしらの列が…みんなつの瀬戸もののエボレツトを飾り、てつぺんにはりがねのをつけた亜鉛のしやつぽをかぶつて……
農学校を依願退職し、桜町の別宅にて独居自炊生活をし、羅須地人会を設立して農業指導に力を入れる。また農民芸術を説くなど多彩な活動をしていた。その別宅を没後ゆかりの学校の一角に移築した。 
 
花巻農業高等学校。賢治が勤務した学校の後身。   移築した花巻農学校校門に「羅須地人協会」
 
移築してきた賢治先生の家。    玄関の脇に自筆で。
 
家の入口に掛けられた愛用のマント。     われらに要るものは銀河を包む透明な意思と巨きな力と熱である       宮澤賢治
 
談話室であり教室でもあったのだろう。黒板、オルガン、書架……。農民に熱く語っていたのだろう。    客間かな。学校から鍵を借りてきてくれて内部まで拝見できた。 
 
花巻農学校精神歌。日ハ君臨シ 輝キハ 白銀ノ雨 ソソギタリ 我等ハ黒キ土ニフシ マコトノ……    賢治はこの家で自炊をしていたので傍らに井戸も設けられていた。二階が居室か書斎か研究室か
 
 宮澤賢治像。思索に耽るのか詩想を練るのか、いやいや、土壌の状態を見つめているのだろう。

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