市川の昔を尋ねる
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弘法寺。台地の下から急な石段を登ると仁王門が建つ。 | 仁王門の正面には祖師堂。日蓮聖人などを祀る。 | ||
日蓮宗真間山弘法寺は 、奈良時代、行基が真間の手児奈の霊を供養するために建立した求法寺がはじまりとされる。平安時代、空海が伽藍を構えて天台宗に改宗、弘法寺と改称したという。その後、更に日蓮宗に改宗する。 | |||
客殿。本殿ではなく客殿。本殿は左側のコンクリート製の建物の由。.見学はしても参詣はしない不信心ぶりを曝しだした形。 | 伏姫桜。どちらの姫君かと思ったら、どうやら南総里見八犬伝の伏姫らしい。樹齢4百年。ここは桜と紅葉の名所とか。 | ||
真間寺で斯う拾いしよ散紅葉 小林一茶 | 梨咲くと葛飾の野はとのぐもり 水原秋桜子 | ||
まさをなる空よりしだれざくらかな 富安風生 | 小さな小さな観音様。良縁に力を貸してくださる「濃縁観音」 | ||
弘法寺のある台地の真下に、手児奈霊堂と亀井院がある。急な長い階段を避け、車で細い坂道を迂回して辿り着く。 | |||
手児奈霊神堂。手児奈を祀る。 安産・子育てに殊更ご利益があるそうだ。。 |
縁結び 桂の木。 昭和56年、当時市川に在住していたさだまさしが寄贈。 |
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亀井堂。弘法寺の子院。本堂の後ろに真間の井。 | 手児奈が水汲みをしたという「真間の井」 | ||
北原白秋は大正5年、ここに一ヶ月半ほど滞在した。 蕗の葉に亀井の水のあふるれば蛙啼くなりかつしかの真間 白秋 | |||
勝鹿の真間娘子を詠める歌一首 高橋虫麻呂 勝鹿の真間の井見れば立つ平し水汲ましけむ手児奈し思ほゆ |
ふるさとの山静かなる師走かな 吉田冬美 | ||
勝鹿の真間の娘子が墓を過れる時 山部赤人 我も見つ人にも告げむ勝鹿の真間の手兒名が奥津城ところ 勝鹿の真間の入江に打ち靡く玉藻苅りけむ手兒名し思ほゆ |
葛飾の真間の手兒名をまことかも我に寄すとふ真間の手兒名を 東歌 葛飾の真間の手兒名がありしかば真間の磯辺に波もとどろに |