伊豆半島の桜と滝と海
 
 便りが届くので、ちょっと伊豆まで旅に出ました。
河津桜が満開とのこと、一昨年も行きましたが、直ぐ近くに「秘湯を守る会」の宿があるので、温泉につかってこようと思いました。池袋で一回乗り換えで行けます。全席指定の踊り子号の席をやっと確保。

桜は海岸添いは満開を少し過ぎた感じ。大群衆が押し寄せていました。
桜を少し見たら、河津川の上流にある河津七滝のうち、二つだけ覗きました。

宿は湯ヶ野温泉の福田家という、川端康成のごひいきの宿です。伊豆の踊子の小説の舞台でもあり、映画のロケ現場でもあります。
玄関脇には康成の直筆がいくつか掲げられて、ロケや康成の写真が沢山ありました。「伊豆の踊子」の映画は何回も作ったのですね。

第一回目は昭和八年:田中絹代・大日方伝。第二回が昭和二九年:美空ひばり・石浜朗。第三回が三五年:鰐淵春子・津川雅彦。第四回が三八年:吉永小百合・高橋秀樹。第五回が四二年:内藤洋子・黒沢年男。第六回が四七年:山口百恵・三浦友和コンビ。
小説に出てくる明治以来の榧の桝風呂や映画の舞台の部屋もありましたが、河原の露天風呂はありませんでした。

翌日、下田から石廊崎に向かいました。のんびりと路線バスの旅です。観光客は他にはいません。石廊崎港から遊覧船にのるつもりだったのですが、「風が強いので船酔いするがいいか」と念押しされて断念しました。
そこから坂道を登って灯台まで行きました。高く聳える灯台をイメージしていたのに、ずんぐりしたちいさな無人の灯台でした。

太平洋を久しぶりに眺めてきました。風は強かったけれど、晴れ上がった空のもとに果てもなく拡がる海を眺めるのは、気持ちの良いものでした。

拙いアルバムを置きました。覗いてください。

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