鬼怒・小貝川の下流で江戸時代へ

常総市の法蔵寺から鬼怒川、次いで小貝川を渡り、関東鉄道常総線、常磐自動車道、つくばエクスプレスの高架をくぐり、20km程走ると、つくばみらい市の静かな農村地帯の一角に突然江戸時代の姿が現れる。

ここは財団法人茨城県開発公社の経営する歴史公園「ワープステーション江戸」。広大な敷地の中に、江戸城ゾーン、江戸の街ゾーン、長屋ゾーン、オープンセットのそれぞれに、沢山の建物などが復元されて並んでいる。

映像でしか見ることができない江戸時代の街並み。そんな処に身を置くと、一瞬江戸時代へワープしたような錯覚もしないではない。確かに「江戸時代を楽しく体感」できる施設だとは思うが、勿論ここでは歴史の重みを感じることはできない。

この施設の主たる存在価値は、時代劇の撮影用オープンセットのように思われた。これまでNHKの大河ドラマを始め、たくさんのTV番組や映画の撮影が行われてきた。東京からも近く、敷地も広いので撮影には重宝な施設なんだろう。

どこかに江戸時代の様子を示す展示館があるそうだが、どこだったのだろう? パンフにもない。とにかく広くて、見て回ったのは半分ぐらいかな? 入場料400円なり。


ワープステーション江戸


 施設の入り口。芝居小屋の雰囲気かな?



 あちこちに色々な建物があり、どれがどれだか。


 多分「大店」


 高札場。車付きで撮影の必要に応じ移動できる。


 ここは何かな。大きな建物だが。いい加減な見学


 大店の並ぶ通り。人のいない通りは不気味だ。


 江戸城大手門。中には日本庭園があるそうだ。


 江戸城隅櫓から大手門方向を見る。


 再現された岐阜城の門。(多分)


 見学者は中国語を話すあの女子学生3人だけ。


 オープンセットゾーン。室町時代の町並み??


 室町時代の武士の舘。雑草と樹木がいいなあ。


 今、木曜日に放送中のNHK「陽炎の辻」もこの橋が登場した。


 地元にはエキストラの組織もできているそうだ。



 木戸と自身番屋と火の見櫓。


 長屋。一軒の広さは10畳もないような。中は物置


ワープステーション江戸」のHPを見ると、平成11年の「葵〜徳川三代〜」から始まって、毎年の大河ドラマのロケに使われているそうだ。「御宿かわせみ」などの時代劇だけでなく、「さとうきび畑の唄」のように江戸時代以外にも使われている。美術スタッフの手にかかると、江戸時代から大正時代へのワープも簡単だそうだ。

この日も撮影の準備のために荷物を運んできていたが、「女人禁制」と刻まれた大きな岩を軽々と持ち上げていた。


間宮林蔵の故郷

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