ちょっと長野へ

長野旧市や旧篠ノ井町にも童謡の歌碑があるというので、帰る前にちょっと歩いてみた。立ち寄りたかった茶臼山自然公園や阿弥陀寺は、時間がなくて断念。



善光寺本堂

長野に来たら、善光寺の参詣は欠かせない。いつもの事ながら、全国から善男善女(多分)が大勢参詣に来ていた。
大河ドラマの恩恵は、あまりなさそうだ。
種田山頭火句碑
        善光寺東公園

八重さくら うつくしく 
        南無観世音菩薩像

すぐそこでしたしや
                 信濃路のかっこう
鳩ぽっぽ
          善光寺東公園
東くめ作詞 滝廉太郎作曲

鳩ぽっぽ 鳩ぽっぽ
ポッポポッポと 飛んで来い
お寺の屋根から 下りて来い
豆をやるから みな食べよ
食べても直に 帰らずに
ポッポポッポと 鳴いて遊べ

 「東くめ 八十八歳の自筆。
善光寺の鳩を見て詠んだとある。


 小林一茶句碑
          善光寺東公園

 春風や牛に引かれて善光寺

 開帳に逢ふや雀も親子連
往生寺

善光寺から徒歩20分という説明を信じて上り始めたが、急な坂道が続くこと、休み休みで40分以上もかかった。20分とは運動選手の足ではないか。

登ってくる傾斜地はりんご畑が拡がっているが、段々新興住宅地に取って代わっている。


安楽山 往生寺 本堂

刈萱道心と石堂丸の話で知られる刈萱上人が没した地。

この話は浄瑠璃にも取り上げられて、それを覚えていた祖母から昔話として聞いたものだ。
夕焼け小焼け
                往生寺
中村雨紅作詞 草川信作曲

ここの鐘が草川の作曲のモチーフに
なったという。碑は中村雨紅直筆。

市内の阿弥陀堂というところにも歌
碑があり、ここもモチーフになったと
いう。

中村雨虹
 八王子市生 1897〜1972
夕焼け小焼けの鐘

この歌の鐘とされるのは、ここの他に各地にある。

市内の阿弥陀堂にも、八王子、別所温泉、立川、丹沢……とか。
どれが本物かなんて詮索するのは、野暮の骨頂というものでしょう
松尾芭蕉句碑
               往生寺


月影や四門四宗もただ一つ
                 ばせを
小林一茶句碑
               往生寺
   かるかや堂
はなの世ハ仏の
身さへ おや子哉


   善光寺御堂
蝶とぶや しん
らん松も 知つた顔
はなさくや 伊達
にくはへし 売きせる
破戒  島崎藤村碑
              往生寺

……終には往生寺の山の上に登って、刈萱の墓の畔に立ちながら、大な声を出して呼び叫んだ時代のことを憶出して見ると……

千曲川のスケッチにも「眺望の好い往生寺の境内を歩いて見た」という一節があるそうだ。
眺望の好い往生寺

藤村も認めた眺望は、善光寺平を一望にして、雪を頂いた菅平などの山々も手に取るように見える。

やっとの思いで登ってきた甲斐があったというものだ。

しかし、帰りの下り坂は足に堪えるだろうな。
 
        旅の決算
          交通費(鉄道・バス・レンタカー・タクシー・レンタサイクル)  38,060
           宿泊費(9075*2+16150*2)                    50,450
          合計(見学料など雑費込みで)     
             91,210

須坂から奥山田の宿へ 

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