錦秋の清津峡渓谷

各地の紅葉の便り放映されます。刺戟されてちょっと出かけました。
天気予報で晴れを確かめて宿の予約をしたら、二日とも雨に変わって、雨の紅葉も味があるだろうと諦めて出かけたら、また予報が外れてくれて、見事な紅葉を堪能してきました。

上信越高原国立公園に含まれる、十日町市の清津峡といって、越後湯沢からバスで25分という便利なところの秘湯です。

…… 大宮(新幹線) 越後湯沢(路線バス) 津南峡入口 (送迎) 宿
  11:45=11:58   13:03=13:40     14:00         14:10
宿 (散歩)  津南峡入口  越後湯沢          大宮      ……
11:40      12:22      12:48=14:03   14:54=15:01

路線バスが1日4本しかないので、それに合わせて、遅く発って早くお帰りとなりました。

考えたら昨年の11月6日から秘湯巡りを始めてちょうど365日目の7日に当たります。滝沢、湯ヶ野、白鳥山、小谷、栃尾又、玉梨、塩原元湯、新高湯、鷲倉、そして清津峡で10回目。これで、一泊のご招待が受けられます。どこにしようかなあ。

新幹線から見える遠くに見えるのは秩父山地だろうか。こんな天気だといいのだが。


「雪国」ではないけれど、トンネルを抜けると、そこは小雨だった。山一つでこんなに違う。
 
雨は間もなく止んだが、どんよりと曇り空。
宿は、「湯元 清津館」 宿の人の対応親切。
宿の前は信濃川の支流の清津川。真向かいの山は紅葉最盛期。
 
岩肌に縋り付くような小さな木々が、鮮やかな色を見せてくれる。  川岸にある露天風呂「清泉の湯」
目の前に最盛期の紅葉を眺める最高の贅沢。
 
 浴槽は二つ。36℃の源泉掛け流しと、左は加温加水の42℃。左と右と出たり入ったり。 夕食は山菜や川魚がメイン。山菜は私には固すぎて、ほんのちょっとだけ味見。
 
宿泊客は夫婦6組、男の3人連れの計15名。
皆高齢者ばかりだが、遠くから車で来ていた。
  この地の観光の目玉「清津峡渓谷トンネル」に入る。750mの観光用トンネル。
 
黒部峡谷、三重県大杉峡谷と共に日本三大渓谷と言うのだそうだ。天気も上々の渓谷だが。 向かいの数十mの絶壁は、閃緑ひん岩の6角形の柱状節理が重なっている。
 
 絶壁には樹木も生えないで、山頂部分には、色鮮やかな紅葉が見える。   トンネルには4カ所の見晴所という開口部があって、柱状節理が目の前の直ぐ近くに見える。
 
 清津川の激流が走る。上流の貝掛、苗場、赤湯……、三国峠から流れてくる。   宿の前辺りから、流れも緩やかになる。河原に降りてせせらぎを聞くのもいいものだ。
 
 左端にちょっと見えるは露天風呂の建物。
宿の裏山も、周り一面の紅葉。
   角度を変えて川の上流を見る。柱状節理の渓谷も見事だが、この紅葉は値千金。
 
 「錦秋」という言葉があるが、こうした光景を旅から旅の牧水は歌わなかったみたい。    山の見事な色合いが写し出せないが残念。
カメラの所為か腕の所為かどっちかなあ? 
 
 送迎のバスを断って、宿からバス停まで景色を見ながら、ゆっくりと歩いて帰った。 辺り一面の紅葉はとにかく見事の一語。この絶景を歩いて見る人はいないのが不思議。
 
せばまりてせまばりて濃し渓紅葉 悌二郎
俳人ならこんな句が生まれるのだろう。
あちこちとどこを見渡しても紅葉。見頃のちょうど真ん中という幸運を味わった。
 
バス停のあるスノーシェッド脇から清津峡を振り返ってみた。趣のある民家が見えた。    帰りのバスの中から見た山々は、どこも紅葉で彩られていた。
   
    会計報告

    電車賃:17,880
    バス代:  1,840
    宿泊費:28,350
    入坑料: 1,000
    蕎麦代: 1,400
    弁当代: 1,210
      合計:51,680

  ←写真の蕎麦は二人前。つなぎの海草が強すぎるようだ。
越後に来たら「へぎそば」だと、湯沢の駅前で食べたが、いまいち!

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