越後から会津へ 新緑と秘湯を訪ねる

  新潟から福島の山あいを走る只見線、一度は乗ってみたいと思っていたが、新緑と秘湯を訪ねながら行ってきました。
 計画を立てるのに、只見線は走る列車の数が少なく、小出から会津若松まで運行しているのは3本だけ。無理をすれば、一泊で乗り通せるけれど、ゆっくりとした旅にするために2泊としました。
この旅で泊まった魚沼市の栃尾又温泉 『自在館』も、会津の金山町玉梨温泉 『恵比寿屋』も、日本秘湯を守る会の宿で、どちらも山あいの川沿いにぽつんとたっている宿です。いずれもの温泉も加水加温なしの完全放流ですが、自在館は37度。1~2時間も入っているのがいいそうで、湯に入りながら読書したり瞑想か居眠りをしている人がいました。私には2,3分しか我慢できず、加温している上がり湯に入って温まりました。湯治で長逗留する人もいるそうで、同宿のご婦人は1週間とのこと。古い本館なら5000円で泊まれるそうです。
 
 越後湯沢から上越線に乗り換え   田植の終わった水田のその先に雪山が連なる
 
 小出の街中。現代風雁木が伸びている    湯之谷温泉郷の栃尾又温泉
 
 今宵の宿の「自在館」 日本秘湯を守る会   宿から佐梨川の急流を見下ろす 
 
 河畔の「下の霊泉」は源泉の真上にある    露天風呂から川向こうの新緑を眺める
 
 初めて食べる山の幸いっぱいの夕食    食卓の花も名も知らぬ野草
 
 宿の先は林道、その真ん中に立て看板が    本当に出会ったら、寝たふり?
 
 宿に隣接の「栃尾又夫婦欅」穴をくぐると子宝に    木陰などにはまだまだ残雪が
 
 雁木のある古い自在館本館。 現役です。    朝食。山菜のおひたしのおいしかったこと
 
 火の入った玄関ホールの囲炉裏端で    小出に戻って小出公園から市街地を見る
 
あるしなき宿ともしらてふる里の
  庭の秋はき今やさくらん   貞信尼
   菊ひたしわれは百姓の子なりけり  山岡荘八
山岡荘八は小出の出身の小説家

会津の玉梨温泉 INDEX

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