東京桜名所6景めぐり  北の丸公園

3月11日の東日本大震災で多数の被災者が苦しんでいるのをよそ目に、のんびりと花見でもあるまいと「自粛」の声もあるが、咲き誇る桜を見ずに引きこもっていることが被災者の慰めや励ましになるのではなかろうと、4月6日、僅か3980円の「東京桜名所6景めぐり」という格安日帰りツアに参加してきた。
 北の丸公園は江戸城北の丸の跡地で、江戸後期には御三卿の田安、清水両家の屋敷があったが、明治になって近衛師団が置かれ、昭和44年天皇の還暦を記念して国民公園として解放された。園内には日本武道館を始め、科学技術館、国立近代美術館、国立公文書館などもある。
 
 北の丸公園に着くと、多数の若者が桜をくぐって続々と入ってくる。係が声をからして「立ち止まらないで!」   その行き先は武道館「東洋大学入学式」と掲げてある。今年の入学者は約七千人とか。「父母席」の表示もある
 
 武道館の背後は「牛ヶ渕」堀の向こうには九段迎賓館。
この一帯は人通りもなく桜だけが咲いている。
   ここは森林公園として造成され、多数の樹木が見かけられる。赤花の馬酔木もあちこちに見かけた。
 
 「吉田茂像」外務大臣など歴任ののち、1946年に内閣総理大臣になりその後5代に渡って歴任。ここは人通りなし   「清水御門」北の丸の東門。9代家重の次男重好を祖とする清水家の枡形の城門。国の重文指定
 
 田安御門」寛永6年完成。「旧江戸城最古の遺構」とのこと。鉄砲10、弓5、長柄槍10などで警備したそうだ。    田安御門を出ると左側には千鳥ヶ淵。右に牛ヶ渕。桜は満開、風もなく日差しも柔らかでまさにお花見日和。 
 田安御門を出ると左側には千鳥ヶ淵。右に牛ヶ渕。桜は満開、風もなく日差しも柔らかでまさにお花見日和。  
 
「常灯明台」元は慰霊の為に靖国神社に設置されていた燈明台。明治4年(1871)の建造だって。九段坂公園   「 品川弥二郎像」弥二郎は、高杉晋作らと尊王攘夷運動に参加。のち駐独公使や内務大臣を歴任。高村光雲作
 
 「大山巌像」薩摩藩出身。元帥陸軍大将。日露戦争の陸軍司令官、初代の陸軍大臣、後参謀総長、内務大臣。    千鳥ヶ淵。親子がボートに乗ってゆらりゆらりと舟からお花見。いいなあ! 九段坂公園から。
 
千鳥ヶ淵は田安門から半蔵までの内堀。千鳥が羽を拡げた形から命名。千鳥ヶ淵に沿う緑道は、全長約700mの遊歩道でソメイヨシノやオオシマザクラなど約260本の桜の巨木が並ぶ桜の名所。  
 
靖国神社境内に入ると「最徐行」とともに「東日本大震災に鑑み花見の宴はご遠慮願います」の立て看板。
参拝者はいるが花見客は自分たちだけ?
   「大村益次郎像」蘭学と医学を学び、攘夷運動や兵制改革などに活躍。彰義隊制圧などを経て、兵部大輔となり、軍制の近代化推進。NHK大河ドラマ「花神」の主人公。
 
震災がなくても、ここでは花見の宴などする雰囲気ではないなあ。参拝の人に叱られそうだ。     拝殿前の桜は満開。どこかに気象庁の桜の標準木があるはずだが。

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