吾妻連峰の山腹の秘湯

テレビの旅番組は、紅葉のシーズンを迎えた便りを届けます。10月中旬から11月初旬が見頃と言うところが多いようです。
ちょっと早いかなと思いましたが、紅葉を眺めながら秘湯に浸るつもりで、福島の土地湯峠温泉群のひとつ鷲倉温泉へ行ってきました。

早いと思った紅葉も、中腹あたりはちょうど見頃でしたが、写真にはおさめられません。ブナの原生林が拡がっているというのでしたが、これは実感できませんでした。

秘湯の一つですが、吾妻スカイラインへのみちに沿った一軒きりの宿で、建物も新しく、ゆったりとした近代的な建物でした。風呂もよし、景色もよし、宿の人の対応も気持ちがよく、いい旅になりました。ここは、他の人に是非推奨したいと思いました。


宿: 福島県福島市土湯温泉町鷲倉山1番地
土湯峠温泉群 『鷲倉温泉』
標高1,230m。 前方に大きく広がるブナの原生林の大樹海は、磐梯吾妻スカイラインの南面の大自然であると。(宿の説明)

バスは1日2便だけ。その間を貸し自転車で市内観光。 ここは紅葉山公園。福島城二の丸庭園。 城は滔々と流れる阿武隈河畔に建っていた。城址のほとんどは県庁や学校になって、遺構も僅か。
つばくらめ ちちととびかひ 阿武隈の
   きしの桃の花 いまさかりなり 牧水
福島出身の古関裕而が曲を付け「阿武隈の歌」→
紅葉山公園の阿武隈河岸畔に、藩主板倉氏を祀るささやかな板倉神社があった。
市内に古関裕而記念館があったが、時間がない。
昼食の後、吾妻スカイライン周回のバスに乗る。
途中、土湯温泉郷や野地温泉などを横目に登る
宿の真ん前が停留所。バスから降りたのは3人だけ。 予報に裏切られて雨が降ってきそうな空。
時期後れだか紅葉の山を望みながらの露天風呂は気持ちがいい。だが小雨が降ってきて遁走。 これは家族風呂の露天風呂。泉質は弱硫黄泉で、源泉温度72℃とか。「加水しています」とあった。
こちらは鉄鉱泉とか。丸太小屋の露天風呂も味がある。42℃の源泉掛け流し。贅沢なものです。 湯の色はご覧の通り、いろいろな成分が含まれているそうだ。
岩根の湯が貸し切り状態なので、タイマーで撮ってみたが、若い美女でないと絵にはならない。 部屋は約10畳。建物も綺麗で万事ゆったりしていた。 宿の対応も気持がいい。27室135名定員。
若い人なら全部平らげるのだろうが、私は食べたのは半分以下。ナニがおいしかったかなあ? 寝る前に一風呂。大浴場に入ってみた。湯口からとうとうと流れ落ちる温泉を独占する贅沢。
宿の前に「土湯峠湿原遊歩道」入り口がある。少しだけ下り路を歩いてみた。ここは紅葉の真っ盛り。 川や池や湿地があり、春にはミズバショウ、コバイケソウなどの花が見られるそうだが、今は紅葉。
午前1本だけのバスで浄土平へ登る。ここは40年前に一度来たことがある筈だが。 息を切らして吾妻小富士の火口まで、つながって登る人の群れに押さながらやっと登った。
浄土平を見下ろす。向こうの山は、1802mの蓬莱山(多分)。駐車場は大分空きがあったが 山は一切経山? このあたりにも湿原があるそうだが、1時間しかなくてはとても行かれない。
運転手が途中の見どころを説明してくれるのだが、雲がかかっていたり季節がずれたりで、話だけ。 紅葉の名所「不動滝橋」多くのカメラマンが見えたが、車中からではこれだけしか撮れません。

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