姨捨山の田毎の月と夜景を楽しみに その3 

月も夜景も断念した昨夜来の雨も、やがて上がってくれた。このあたりは面積25haでその数約2000枚もあるという日本棚田百選にも選ばれている棚田だそうだ。どこかによい撮影ポイントもあるようだが結局わからずに断念、姨捨駅の方へ上がっていった。
 
 駅の手前で人一人通れる小さな踏切を渡る。駅には上下の列車が丁度停まっていた。   も一つ踏切。上の線路に駅。ここは勾配が急なのでスイッチバックになっている。
 
 踏切の先には姨捨公園。「川中島一望。月の名勝」    「今朝は早薪割る音や月の宿 虚子」
 
 公園の眺望。天気がよければさぞかしいい眺めだろう。   篠ノ井線 姨捨駅。標高547m。無人駅。
 
 「おもかげや姨ひとりなく月の友」 芭蕉 駅ホームに     ここの眺望は日本三大車窓の一つとか。
 
 駅から南東に狭い道を行くと棚田が見えた。この辺りは観光客は誰もいない。散策でもしたかったが断念。    「姨捨孝子観音」姨捨は孝行の話として、世の非道の話という誤りをただすために観音像を建てたそうだ。
 
 孝子観音の下に「さらしなの里展望館」がある。昼食を取りながら、眺望を楽しむ。    当地冬の名物「おしぼり蕎麦」を食べる。辛味大根の汁に味噌を溶かして食べる。実に辛く蕎麦の味は???。
 一旦上山田まで降りて、細い道を城山城址公園に登る。ここはかつて「荒砥城」のあったところだそうだ。
「荒砥城は今から400年前に、この地を治めていた村上氏の一族である山田氏によって築かれた連郭式山城。1553年武田信玄の軍勢に攻め落とされ、山田氏は滅亡。川中島の戦いののち、上杉氏が治める。上杉に背いた屋代秀正が荒砥城に籠もるも、1584年上杉軍に攻められ落城し廃城となる。(城址公園のしおり要約抜粋)
ここで出会ったのは、三人づれたった一組だけ。何かが足らないんだろうな。
 
 城への入り口。入園料300円。復元した建物がある。    三の郭の門。石垣はすべて鉄平石を積み上げてある。
 
 二の郭から本郭への門。この郭には展示室があった。    手前の兵舎と見張り台の櫓が立つ。
 
 本郭の館と兵舎。人気もなくて不気味でもある。    ここで「風林火山」のロケがあった。(ロケ当時の写真)
楽しみにしてきた「田毎の月」「日本三大夜景の一つ」とも云われるそうだが、その夜景ツアーも、雨のためにお流れ。棚田が広がる処など、あちこちと撮り残してしまったところもあるが、長年の念願が叶ったことにしよう。機会があったら、田毎の月や夜景を眺めにやってきたいものだ。

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