秋の吉備路を辿る1~瀬戸内を船で

倉敷市児島は吉備路とは言わないだろうが、瀬戸内海を眺めたくて足を伸ばした。岡山駅から瀬戸大橋線を特急で18分で瀬戸内海岸の児島に着く。駅にすぐ近くの港から瀬戸大橋を巡る観光船に乗る。天気も上々風もなく、海は波も穏やか、いい船旅だ。相客の声高のおしゃべりはうるさかったが。
 
定員63人乗りの船を年配の船長が操縦する。行く先々で姿は見えないウグイス嬢が案内してくれるが、エンジン音とおしゃべり声で聞き取れない。 資料に寄れば、瀬戸大橋は倉敷市と坂出市を結ぶ10の橋の総称で、本州四国連絡橋のひとつ。1988年4月10日開通。橋の上部に4車線の瀬戸中央自動車道が走り、下にはJR本四備讃線(愛称:瀬戸大橋線)が通る2階建ての構造、とある。
 
 倉敷市 鷲羽山。今宵の宿はあの上か。   小型漁船が疾駆。
 
下津井大橋。右は坂出市櫃石島。   櫃石島。橋を走る車の影が。
 
 与島(多分)   櫃石島橋。
 
 島々をつなぐ橋は、吊り橋、斜張橋、トラス橋が使い分けられている。左斜張橋、右はトラス橋(?) 
 
 瀬戸大橋をくぐって、1550円の45分間の船旅はおわり。橋を渡って四国へ行ってみたいものだ。 
 
児島は、古くから海運業や製塩業が盛んだったところ。入浜式塩田から今では新たな製塩法で製塩が続けられているそうだ。資料館では製塩の体験もできるとか。右は塩田当時からの旧野崎浜灯台。  
 
駅の構内にズボンが下げられている。.エレベーターの壁も何か違っている。児島は国産ジーンズ発祥の地。資料館もある由。ここは干拓地で米作に不向きな故、木綿が栽培され、それと共に発達した木綿の織りや縫製技術のもとに、帆布の国内生産では約70%を占めるそうだ。  
 
児島半島南端に位置する鷲羽山は、鷲が羽を広げたように瀬戸内海に突き出ている景勝地。「日本の夕陽百選」鷲羽山の高台の宿。鷲羽吹上温泉 鷲羽ハイランドホテル。隣接の遊園地は休業中?  
 
宿の6階の部屋からの瀬戸内の眺望。鯛、蛸、ハマチ、河豚、海老、鱧などもある夕食。一部屋に二箇所の洗浄式トイレがある宿は初めてだ。夕食後は従業員の鬼面太鼓の演舞。格安で贅沢な宿だった。
 
暮れゆく瀬戸内海。瀬戸大橋の間からは讃岐富士が微かに浮かぶ。 「一千万$の眺望」だって。
 
世界で二番目の夕陽。とはある写真家の言。     日の出。なかなか顔を出してくれない。
  なぐはしき苧環草のこぼれ葉ににるかもまこと吉備の児島は
  真金吹く吉備の児島は垂乳根の母が飼h児のはひいでし如  長塚節
児島に来たのに、製塩やジーンズの資料館も街並も漁港も見る時間が割けなくて、心残りのまま。 

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