藤沢の小栗判官・照手姫ゆかりの地

藤沢駅から5、6キロ離れた街はずれに小栗判官ゆかりの地があると聞いて、先ず尋ねた。このあたりには、幾つもの判官や照手姫の伝説があるそうだがその一つを尋ねた。ついで、時宗総本山の遊行寺にむかった。
常陸の小栗判官(満重とも助重とも)は、相模の(藤沢とも、相模原とも)の豪族とも盗賊ともいわれる横山の館で照手姫と出会い惹かれ合う。判官は横山に毒を飲まされて地獄へ落とされるが、遊行寺の上人の関わりの中で不自由な体で蘇り、諸人に引かれて熊野の湯を浴びて元の体に。照手姫は川に流されたり人買いに売られたり苦難のなか、水汲みをしていた大垣の宿で判官と再会し、めでたしめでたし。---大筋そんな話が説経節や浄瑠璃、歌舞伎などで語り告げられ、各地に様々な伝説を生み出してきた。それだけこの「物語」は時宗の布教の関わりもあって、多くの人々の心に刻まれてきたのかもしれない。 
 
小栗塚の跡。判官の墓。 道路拡幅で消滅してしまった。   土震塚。判官が地獄から生き返った際、体の土を払い落とした
 
曹洞宗花応院    閻魔大王像
毎年1月15日と八月一六日にはに所蔵する小栗判縁起絵と閻魔十王図の絵解きが行われるそうだ。 近くには判官の墓も。
 
時宗総本山清浄光寺(遊行寺)総門。   いろは坂。桜並木の参道。 
 
板割淺太郎墓。「なくなあよしよしねんねしな…」塔頭真浄院     大銀杏。樹齢700年
 
 明治天皇御膳水。明治天皇ほか皇族の宿舎と度々なる。   放生池。
 
 中雀門。寺の正門。菊花紋を戴く。   本堂。木造銅板葺。「清浄光寺」の後水尾天皇の勅額を掲げる
 
生きて居て相遇ふ僧や一遍忌 静雲。 虚子門人の時宗僧。    宗祖 一遍上人像。
 
境内御片隅に「小栗判官墓所入口」の碑を確かめ、緩やかな坂道を登って行くとその先に長生院があった。 
 
長生院本堂(小栗堂とも)。遊行寺の子院   長生院庫裏
小栗満重の死後、剃髪受戒を受けて長生尼と号し、遊行寺の長生院の傍らに住み、判官小栗満重とその家来の供養を続けた。ここには判官の木像、照手姫持仏正観音など幾つもの遺品が伝えられているそうだ。助重ではなくその父満重?
 
判官。照手姫の墓地入口。堂の裏側に墓地があった。    小栗判官並 小栗十勇士の墓。
 
 小栗判官眼洗の池。    照手姫の墓。
 
 名馬鬼鹿毛の墓。    照手姫建立 厄除地蔵尊。
 
 ハナモモ「照手姫」 さがみてるて姫の会 記念植樹。    日のいりてくれぬや富士のうしろ空 通暁。 どなた?
 
酒井忠重逆修六地蔵。     敵味方供養塔。上杉禅秀の乱の遺骸を区別無く葬る。
物語の主人公判官とは小栗満重、その子助重?? 照手姫と結婚したのは?? 年齢を考えると助重かなあ????? 
気ぜわしく歩き回った故、大事な見落としがあったようだ。でも、再訪の予定は立たないのが残念。 

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